今日は、母の命日。
静かに様々なことを思いながら、時間が過ぎた。
「生きるということは、大変なことだ」
亡くなる少し前に母が残した言葉。
「もっと母のそばにいてあげればよかった・・・・」
いまだに、悔いばかりが残る。
母のいる実家は、活気があった。
活気は母と共に消えうせた。
残された者全員が、そう感じた。
父の生への喪失感は、本人がどれだけ努力しても打ち消すことが出来なかった。
あれから7年。
母が思い出の中にいることに、次第に慣れてきた。
日々起こる様々なことを笑いながら母に話しかけられるようになった。
母の苦しみは終わったと感じられるようになった。
ただ、今日だけは、母が体を脱いだ瞬間を、想像してしまう。