2014年7月22日火曜日

メル14歳。とっても可愛い痴呆猫になりました。

嫁にも行かず我が家に一人残った愛娘「メル」。
とうとう私達より先に、痴呆になりました。

とても可愛い痴呆です。

私が行くとこ行くとこどこへでも、トコトコトコとゆっくりついて歩きます。

キッチンに立つと、足の間に座り込んで動きません。

トイレにいくと「中に一緒に入れて・・・」と言う顔で私を見上げます。

洗面所に行くと、用が済むまで座ってずっと私を見つめています。

リビングでうたた寝している夫の顔をかなりの至近距離から覗き込み(鼻息が当たるくらい近く)、2分ぐらい凝視しします。

ここ数年、める専用の洗面器でしかお水を飲みません。
その洗面器を洗面所においておくと、夫を凝視するのと同じ姿勢で、洗面器の中のお水を凝視します(写っている自分を見てるのかな?)。

先日、夜中にびしょ濡れの顔で私のベットに上ってきました。
きっと、洗面器を凝視していて眠くなり、そのまま水中に顔をうずめた模様です。


そんなメル、夜は必ず私の横で寝ます(正確には上)。

痴呆になるまでは、ベッドにぴょんと飛び乗り、私の右肩と布団の間に顔を入れ、私が布団をちょっと浮かせると、グルグルグルグルと喉を鳴らしながら私の右脇の隙間に入り込み、上手に向きを変えて、私の顔に自分の顔をスリスリさせながら眠りについていました。

今のメルは、

ベッドに飛び上がれません。

ベッドマットを乗せているベッドの木枠にまず上り、それからマットに上がります。
時々、ドタッと音が聞こえますが、諦めずに必ず上がってきます。

そして、私の顔を5センチ位の至近距離から覗き込みます。
2分以上決して目をそらしません。

私はその間肌布団を少し浮かせて、メルが入るまで辛抱強く待ちます。

2分経った頃、私と肌布団の間に隙間があることに気づきます。
私の腕がいい加減プルプルするころです。

ゆっくりと私の右肩から胸に歩いて上がります。
布団の奥に向かってここでもゆっくり私の胸の上を歩きます。

「ここら辺かな?」と途中で思うのでしょうか、ピタリと動きを止めて、また2分立ち尽くします。

そして、そのままの姿勢でゆっくりとしゃがみます。

絵にするとこんな感じ。


メルが眠りにつくまで、私は運を天に任せます。

「どうかどうか、メルの色んな所が緩みませんように・・・・・」


メルが熟睡し、私の『山』から滑り落ちるまで、
私は何が起きても耐える覚悟で、じっとしています(時々このまま私も眠ります)。

メルは痴呆になってから、グルグルグル喉を鳴らさなくなりました。
ちょっと寂しいです。

どうか、このままこの生活があと数年続きますように・・・・。