昨夜遅く、久しぶりに広島の自宅に帰ってきました。
4泊も家を空けたのは久しぶりなような気がします。
去年、一昨年のお盆は、父と病院で過ごしましたから。
といっても、その頃父には既に意識はありませんでしたが・・・。
昨年の8月25日に父が亡くなりましたので、
今年のお盆は「初盆」「父の一周忌」とついでに「母の七回忌」を同時にさせてもらいました。
忙しい忙しいお盆でした。
でも、感動もありました。
今年は「母方の先祖のお墓参りを絶対する」と決心し、既に家も無くなり山と化した母の実家まで墓地探しにでかけたのです(私が墓地までたどり着く道を知らないままに)。
実は母の母親は、母が思春期の頃無くなり、母の父親は私が物心つくかつかないころ亡くなりました。
私は母方の祖父母を知らずに育ったのです。
「お墓参りに行こうっと!」と軽いのりの私に付いて来てくれたのは、夫と娘(カヨコ)夫婦と二人の甥と甥の嫁と二人の甥の子供それぞれ二人ずつ。
総勢11名。
「おばちゃん、場所知ってるの?」「知らん」と言ってるにもかかわらず・・・です。
最初の頃は「あっちかな?こっちかな?」と言いながら皆で山の中を右往左往していたのですが、どうしても見つからず、「どうしよう・・・」となったとき、夫が最初に「後はお前がどうしたいかだけや」と言ったのです。
「どうしても墓を探して墓参りをしたいのならそうしよう。今日はもういいというのなら日を改めて出直そう。お前次第や!」
クーッ!もっと早くこんな優しい言葉をかけてくれていたら、私はもっと昔から優しくしてあげたのに・・・!
すると甥も「おばちゃん、僕たちもおばちゃんのしたいようにするよ」
そうなのです。
ここにいる11人の中で、どうしてもお墓参りをしたいと思っているのは私だけで、残りの10人は私のために付いて来てくれていたのでした。
「ありがとう、もういいよ」
と言えばいいのでしょうが、ここまで来てあきらめるなんて・・・。
「ありがとう、じゃあ、絶対探して絶対お墓参りをする!」と即答してしまいました。
(感動はどうした?)
結局、近くの親戚の所に場所を聞きに行き、かなり山の中腹ということで、私と夫と娘夫婦とで山を登ることにしました。
甥達には小さい子供たちがいましたから。
かくして、滑り落ちそうな崖っぷちをカヨコが必死に支えてくれながら(どうも私の動きは危なっかしそうなのでしょう)、無事墓地にたどり着きました。
山の中腹で、きれいに手入れされた墓地に10個くらいの墓石が並んでいました。
山の中腹だけあって、見晴らしも最高!
やっと母方のおじいちゃんとおばあちゃんに会えた気がしました。
帰り道は、私の半分の細さのカヨコが私を支えようとして・・・
私が足を滑らせたら、あの山の下まで一気に一緒に落ちるのに・・・・。
(どうも私のお墓参りはまだしたくないらしい)
夫とタックンは先にすたこらさっさ(死語?)と下りて、「そこにつかむものがあるやろう、それそれ。」と、ドン臭いそぶりをしている私に声を掛けます。
私、一人だったら墓地までたどり着けたかなぁ?
みんな、ありがとう!
おかげで念願のお墓参りができたよ!
「おばちゃん、墓地あった?」
近くまで帰ると、甥も声を掛けます。
「あったよー!きれいな墓地だったよ!」
「よかったね!」
『ありがたや、ありがたや!私の家族たち!』
「どうや、満足したか?」
ふん! ありがとね! (ーー;)スナオジャナイナァ