2006年11月8日水曜日

理想のお母さん?私は無理かも・・・

昨日、「ルーマニア国立放送室内管弦楽団 '06 日本公演」を聴きに、ヨーコ(娘)と二人で、はつかいち文化ホール「さくらぴあ」に行った。
ベートーヴェン・ピアノ協奏曲でヨーコの先輩(同門下)がピアノ演奏をするからだ。

PM6:45からPM9:15くらいまで室内管弦楽団の演奏が続いた。

連続の拍手で腕の筋肉もハリハリになり、「さあ帰ろう」と会場を出ようとしたところで、ピアノ演奏をした先輩の母親が多くの人々に挨拶をしているところに遭遇した。

ヨーコと二人で挨拶をして通り過ぎようと近づくと、先輩のお母さんのほうから声を掛けてきた。

「ちょっとちょっと、ヨーコちゃん! まっときんさい、今楽屋に連れて行くけぇ! あんたぁよー弾くんじゃけぇ今売り込んどかにゃぁ! そこでまっときんさいよ!」

かなり強引な掛け声!
ヨーコと一緒に私まで静止してしまった。

このお母さん、すごい!
楽屋に行っても、ルーマニアの管弦楽団員の人を捕まえて
「まあ、綺麗な人じゃねえ。ちょっと一緒に写真を撮って!」
といいながら、今日の花形であるはずのドレスを着た娘にカメラを渡し、自分の写真を撮らせたり、
指揮者の先生に「写真を撮ろう」と言って、ヨーコを引っ張って一緒に並ばせたり、
とにかく目立っていた。

そして帰り際には、「あの写真を先生にあげるとき、あんたのことをよー売り込んどくけぇねぇ!」
とヨーコに言いながら「じゃけぇ、しっかり腕を磨いて筋肉をつけとくんよ!」
と、背中を叩くように見送ってくれた。

私は、終始あっけにとられていた。

やっぱり娘を売り込みたかったら、母親はああでなくっちゃぁいけないのかなぁ?
娘のために動き、話し、人を集め・・・・。
しかも、完璧な広島弁で・・・。

私には出来ないわぁ!

「ヨーコちゃん、お母さんは黙って見守っているから、勝手にしてね!」