2006年7月11日火曜日

やっぱり、私のせい?

私の夫、人様からは「いい旦那さんね」と言われているが、
実は、私と一緒にいるときは、なーんにもしない困った亭主。

「氷入れてきて」 「・・・・・・・・・・」
「おかわり」 「・・・・・・・・・・」
「こっちもおかわり」 「もう、一度に言ってよ」
「このお絞り、洗ってきて」 「いいじゃん、これくらい」
「あ、ちょっとこぼれた」 「早くこれで拭いて!」
「ゴハン」 「いるの?」
「ゴハンちょっと多いから半分にして」 (自分でせーーー!)

てな具合。

今日も私は仕事帰りに買い物をして、荷物を山盛り積んだ自転車を押しながら、究極の坂を死に物狂いで上って、家路に着いた。
やっと家に辿り着いたときには見るも無残な姿になっていたので、すぐに汗で濡れた服を剥ぎ取り、お風呂に直行。

少しして、夫が帰ってきたらしい。
私が絶対外には出れない状況の時に・・・・。

夫は私が家にいると知ると、絶対自分では玄関のドアを開けない。
私がお風呂に入る直前に夫と電話で話しをしたから、「帰っている」ことは知っている。

いつものように、「ピンポン!」と玄関ベルを鳴らし、ドアのノブをガチャンと音立てる。
そしてじっと待ち、また「ピンポン!」と鳴らしてノブをガチャンと鳴らす。

これが、夫の「開けて」の合図なのだ。
ちなみに、メルの合図は夫の合図から「ピンポン」を引いたもの。
(きっと、脳みそが同じ)

どれくらいそれが続いただろう。
「もういい加減あきらめて、自分で鍵を開けてよ」と心の中で思いながら、シャワーを浴び続けていた私。

それでもまだ「ピンポン」「ガチャン」が続く。

このまま廊下を濡らして、玄関を開けに行こうか・・・とも思ったが、人様に遭遇した際にとても冷静に立っていられる美しいものを持ち合わせていない。
すでに家族の目からも逃れながら着替えている有様なのに・・・。
だから絶対無理!

それでも「ピンポン」「ガチャン」が続くと、いい加減腹が立ってきた。

「今、お風呂ー!」

と玄関ドアに向かって叫んだ。

そうすると自分の鍵で玄関を開けて入ってくる音がする。
「もう、最初からそうしてよ!」
と、腹立たしさが増してくる。

そのとき、先週の日曜日にカヨコから言われた言葉を思い出した。

「お父さんがなーんにもしないのは、小さい頃の育ち方ではなく、お母さんの育て方が悪かったんよ。男の人の教育は結婚直後が全てよ!」

「ふーっ!甘やかした私が悪いのか・・・。仕方ない、死ぬまで面倒みるしかないな」

そして私は、腹をくくってお風呂から出たのでした・・・・・。