2005年12月6日火曜日

父の友人からの贈り物

昨日父の友人からの贈り物が届いた。

生前父と仲良くしてくださったことへの感謝をこめて、メッセージを添えて「にしき堂」の「腑もち」をお送りしたことへのお礼のお気持ちらしい。

突然届いた大きな箱を開けてびっくり!
立派なシクラメンの鉢植えが箱の中に入っていた。

早速「素敵なものをありがとうございました」とお礼の電話を入れた。
すると、「何が届いたかな?」と聞き返された。
「あの・・・、シクラメンの鉢植えが・・・」
「何色?」
「かわいいピンク色をした・・・」
「はあ、そうかな。それは良かった」
「え?・・・あの・・・ありがとうございました」

ちょっとちぐはぐな会話。

よく考えてみると、父と同年代のこの方も、かなりの御高齢。
きっと贈り物を誰かに託けたのだろう。
最近では体調も芳しくないとは、聞いていた。

3年前の今頃は、父とこの友人、いつも二人で連れ立って車で遠出をして遊びまわっていた。
二人とも80になろうという歳で・・・。
いつまでも元気でいるということを疑う様子は、あの頃の二人には微塵もなかった。

だから余計に一人になると寂しいのだと、その人は言う。

動けない体で私に「お礼」の贈り物を託けて下さったことと、「何が届いた?」と素直に聞くお人柄に、ジワンと暖かいものがこみ上げた。

今、シクラメンを見ながら、様々なことを想う・・・・・。