2005年12月20日火曜日

広島はものすごい雪だった!

証拠写真も何にもないけど、広島はものすごい雪でした。
きっと「スーパーレディーさん」が証拠写真をブログに掲載されていると思います。

我が家も先週の土曜日の夜から大変でした。

土曜日の夜、安佐北区可部に住む娘夫婦と中華料理屋で食事をし、夫はほろよい・・・どころか、焼酎のお湯割を浴びて上機嫌。

雪が降りしきる中、「こんな雪、雨と同じや」と言って私に運転をさせ、帰宅途中で「トイレに行きたいからMEGAに寄って」と言い出す始末。

私は少しでも早く家に帰りたいのに、ここでお漏らしをされたら困ると思い、言いなりに・・・。

用を済ませた夫はのんきにも「DVDを買いたいから、お前一人で家に帰ってレコード券を持ってきて。わし(夫は九州男児)、ここで待っとる」と言いながらDVDを見て回っているのです。

どーよ、この人! 孫のケータとダブって見えるけど、ケータのように可愛くない!

とんでもない! さっき駐車場に上がる上り坂でも途中で滑り落ちそうになったのに!
私はそう言いながら酔っ払いを車に押し込み、車線も見えない真っ白な片側5車線道路(そんなにもあったかなぁ?)をゆっくりゆっくり走ったのでした。

途中でのわずかな傾斜で立ち往生するノーマルタイヤの車を縫うように進み、あと一息で我が家という上り坂で、とうとうこの車も立ち往生・・・・。
同じ位置で面白いほど多くの車が立ち往生して、追突事故も目の前で立て続けに2件も・・・。

酔っ払いが喜ばないはずが無い!

車からおりて降りしきる雪の中で、両腕を「×」の字にして「無理無理、さっきもタクシーが引き返したし、追突もあったから、これ以上はやめた方がいいよ」と、努力して登ろうとしている車の運転手に声を掛け歩いていました。

親切な人に声を掛けられた運転手は、片っ端から引き返し、あるいはバックのまま坂道を降り、残されたのは我が家の車だけ。
実はこの車、斜めに止まって、後ろは塀ぎりぎりの位置。つまり身動き取れない状態なのです。
時間はすでに夜の11時過ぎ。

でも、私たちはとことん人を頼る(利用する)B型同士。
頼られたのは数時間前まで一緒に食事をしていた、可部に住む娘夫婦(二人とも博愛精神主義のO型)。
可愛そうに「戸坂」より雪の深い「可部」から、決死の覚悟で二人で救出に来てくれたのでした。
(さすが、人選に間違いなし!)

そして、たまたま通りかかったこの道路脇に住むご夫婦の「どうぞどうぞ、この駐車場に車をおいて」とのお言葉に甘えて、みんなでそこに車を押し収めたのでした。
その時の雪の中で騒ぐ夫とは対照的に、てきぱき車を動かす娘婿のかっこよかったこと!

その後、私達夫婦は夜の雪道を10分二人で・・・、いえ、一人ずつ歩いて帰りました。
酔いの冷めない夫は一人になるととっとと自分のペース。
大股を自慢するようにひたすら歩く(きっとトイレに行きたいんだろう)。

私は久しぶりの夜の雪道。
ギュッギュッと鳴る雪の音が嬉しくて、白く輝く雪の上を走ったり歩いたり(でもトイレに急ぐ夫より遅い)。
不謹慎にも『楽しい~!』と思ったりして。

何が不謹慎かと言うと、私たちが熱いお風呂に入って布団に入ってぐっすり眠りについた後、娘夫婦はやっと家にたどり着いたらしいから。

つまり冒頭に記した「土曜日の夜から大変だった。」は娘夫婦のことだったのでした。


次の日(日曜日)、車を取りに行くついでに親切にも駐車場に車を置かせてくださったご夫婦にお礼をと思い、お菓子を買って夫に持たせたら、
「あの駐車場は他の人の土地で、車にこんな貼り紙がしてあった」と雪で濡れたメモ紙を持って帰ってきました。
『無断駐車お断り。すぐに移動してください!』

あのご夫婦は誰だったんだろう?

仕方ないので、お菓子は自分で食べました。チャンチャン!